両生綱 amphibia
四肢を備え、歩行運動を行う陸上生活に適応した最初の脊椎動物で、約3億6000万年前のデボン期後期に出現した。両生類の卵は無羊膜で石灰質の殻がなく、産卵は多くの場合水中で行われ、幼体は水中生活となるものが大半である。また、両生類には表面に鱗がなく、皮膚の層に十分な厚さがなく体内の水分が脱水しやすいため、乾燥を防ぐための粘液を常に皮下から分泌させている。こうした特性で水から完全に離れて生活することが困難であり、同時に海水の塩分に対しても適応していない。
両生綱には無尾目(カエル)、有尾目(サンショウウオ)、無足目(アシナシイモリ)など、形状と生活様式の大きく異なる3つのグループに分かれ、現生75科、8054種を構成する。日本産は114種が確認される。
分類
- 生物図鑑
- 動物界 animalia
- 脊索動物門 chordata
- 両生綱 amphibia
両生綱に含まれる掲載中の分類群
両生綱に含まれる種
現在6種掲載
参考文献
- 岩槻邦夫・馬渡俊介 監修 『脊椎動物の多様性と系統』 裳華房 2006年9月25日
- 巌佐庸、倉谷滋、斎藤成也、塚谷雄一 編 『岩波生物学辞典 第5班』 岩波書店 2013年
- 日本爬虫両生類学会 編 『新 日本両生爬虫類図鑑』 サンライズ出版 2022年1月20日 電子版第2版
- Catalogue of Life
- 日本産爬虫両生類標準和名リスト(2023年6月29日版) 日本爬虫両生類学会