ナガレヒキガエル
撮影:三重県熊野市 2024年9月12日 撮影:三重県熊野市 2024年9月12日 撮影:三重県熊野市 2024年9月12日 撮影:三重県熊野市 2024年9月12日 撮影:奈良県吉野郡 2013年9月13日 撮影:奈良県吉野郡 2013年9月13日
三重県熊野市 2024年9月12日 三重県熊野市 2024年9月12日 三重県熊野市 2024年9月12日 三重県熊野市 2024年9月12日 奈良県吉野郡 2013年9月13日 奈良県吉野郡 2013年9月13日
基礎情報 | |
---|---|
学名 | Bufo torrenticola |
英名 / 漢字 | Japanese stream toad / 流蟇 |
大きさ | 頭胴長:雄70〜121mm、雌88〜168mm |
分布・時期 | 本州の中部地方西部と近畿地方の山間部。4〜9月 |
生息環境 | 渓流及び周辺の森林、草原 |
特徴・形態
頭胴長:雄70〜121mm、雌88〜168mm。体表は全身に多くの粒状の突起物があり、体色は赤褐色〜緑褐色〜灰褐色の間で白黄色のまだら模様のあるもの、ないものと個体毎の変異が多く、繁殖期は更に変化する。日本の他のヒキガエル科の種と比べて鼓膜が不明瞭で四肢が長く水かきが発達している。

分布・観察時期・生息環境
本州の中部地方西部と近畿地方の山間部に分布する。1976年に新種登録された日本固有種で、遺伝的にはニホンヒキガエルと近縁で、生息地が重なる地域では自然交雑が生じることがある。
ヒキガエルの仲間としては世界でも珍しい渓流周辺に生息する種で、和名・学名共にその意を表す。繁殖期以外は渓流に近い森林や草原で生活する。
生態
繁殖期は4〜5月。卵塊は紐状で渓流の滝壺や淀で水底の倒木や岩石に巻きつけるようにして2500〜4000個程を産みつける。オタマジャクシは口が吸盤状で、渓流の水流に流されないように岩に吸い付いて生活する。成長速度は個体差が大きい。
参考文献
- 内山りゅう 前田憲男 沼田研児 関慎太郎 『決定版 日本の両生爬虫類』 平凡社 2007年2月1日 初版第5刷
- 松橋利光 奥山風太郎 『山渓ハンディ図鑑9 増補改定 日本のカエル』 山と渓谷社 2015年6月25日
- 松橋利光 『くらべてわかる カエル』 山と渓谷社 2021年8月5日
- 日本爬虫両生類学会 編 『新 日本両生爬虫類図鑑』 サンライズ出版 2022年1月20日 電子版第2版