爬虫綱 reptilia
爬虫類は両生類から派生し、石炭期前期(約3億5000万年前)に出現した。爬虫類の大部分の体表は乾燥した角質の鱗で覆われ、鰓を持たず終生肺で呼吸を行う。両生類との違いで最も重要なものは卵が羊膜を獲得し、胚の乾燥を防ぐ内膜と外側の卵殻により陸上での卵の生育が可能になり、陸棲へ高度に適応できたことである。爬虫類は最初の有羊膜類で、その系統に鳥類や哺乳類を含んでいる。
爬虫類の眼窩の後ろ側には頭骨の重量とカルシウム量を調整する側頭窓(そくとうそう)と呼ばれる空隙があり、羊膜類は側頭窓の形状と後眼窩骨・鱗状骨の2骨との関係における違いにより分類され、側頭窓を持たない無弓類(むきゅうるい)、側頭窓が一つで哺乳類の祖先形質となる単弓類、側頭窓が2つで現生の爬虫類、鳥類の祖先形質となる双弓類に分かれる。
分類
- 生物図鑑
- 動物界 animalia
- 脊索動物門 chordata
- 爬虫綱 reptilia
爬虫綱に含まれる掲載中の分類群
爬虫綱に含まれる種
現在3種掲載
参考文献
- 岩槻邦夫・馬渡俊介 監修 『脊椎動物の多様性と系統』 裳華房 2006年9月25日
- 巌佐庸、倉谷滋、斎藤成也、塚谷雄一 編 『岩波生物学辞典 第5班』 岩波書店 2013年
- 日本爬虫両生類学会 編 『新 日本両生爬虫類図鑑』 サンライズ出版 2022年1月20日 電子版第2版
- Catalogue of Life