トノサマガエル
基礎情報 | |
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学名 | Pelophylax nigromaculatus |
英名 / 漢字 | Black-spotted pond frog / 殿様蛙 |
大きさ | 雄38〜81mm、雌63〜94mm |
分布・時期 | 関東平野、仙台平野を除く本州、四国、九州、種子島に自然分布し、北海道、対馬に人為的に移入 |
生息環境 | 平地の湖沼、河川、湿地、田んぼに多く、山地に入ることもある |
分類
- 生物図鑑
- 動物界 animalia
- 脊索動物門 chordata
- 両生綱 amphibia
- 無尾目 anura
- アカガエル科 ranidae
- トノサマガエル属 Pelophylax
特徴・形態
頭胴長:雄38〜81mm、雌63〜94mm。体色に地域差は乏しいが明確な雌雄差があり、雄の背面は黄色味の強い緑色〜淡褐色〜灰褐色で、雌は灰白色〜暗灰色。いずれも背面から四肢までに黒い不規則な斑紋が点在するが、繁殖期の雄は全体の黄色味が増し斑紋が目立たなくなる。背面は滑らかで、背中線、両側の背側線部分は明瞭で淡い色の縦線が3本、吻端から総排出腔まで通り、中央の背中線は緑〜黄色味がかる。
体形は細長く四肢が長く、強い跳躍力を持つ。雄は1対の鳴嚢を持ち、雌は鳴嚢を持たないが鳴くことがある。
分布・観察時期・生息環境
国内は関東平野、仙台平野を除く本州、四国、九州、種子島に自然分布し、北海道、対馬に人為的に移入している。国外ではロシア沿海州南東部、中国、朝鮮等。
平地の湖沼、河川、湿地、田んぼに多く、山地に入ることもあり、生息地では目にする機会の多いカエル
生態
繁殖期は4〜7月で地域差があり、西日本では4月上旬、東北は6月下旬など、水田に集まり産卵する。卵塊は潰れた楕円状で粘着性はなく、個々の卵は直径1.2〜2mm800〜3000個になる。1週間程度で孵化し、オタマジャクシは70mm程になり、7〜9月にかけて変態する。
人との関わり
環境省及び国際自然保護連合(IUCN)の準絶滅危惧(NT)に指定されている。
参考文献
- 内山りゅう 前田憲男 沼田研児 関慎太郎 『決定版 日本の両生爬虫類』 平凡社 2007年2月1日 初版第5刷
- 松橋利光 奥山風太郎 『山渓ハンディ図鑑9 増補改定 日本のカエル』 山と渓谷社 2015年6月25日
- 松橋利光 『くらべてわかる カエル』 山と渓谷社 2021年8月5日
- 日本爬虫両生類学会 編 『新 日本両生爬虫類図鑑』 サンライズ出版 2022年1月20日 電子版第2版
- “Pelophylax nigromaculatus” Redlist IUCN
- レッドデータブック・レッドリスト いきものログ 環境省自然環境局 生物多様性センター
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分類
- 生物図鑑
- 動物界 animalia
- 脊索動物門 chordata
- 両生綱 amphibia
- 無尾目 anura
- アカガエル科 ranidae
- トノサマガエル属 Pelophylax