生物図鑑

イシダイ

  • イシダイ
    撮影:京都府与謝郡 2013年9月9日
    幼魚時は体色の地色が黄色みがかることもある
  • イシダイ
    撮影:京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ
    撮影:京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ
    撮影:京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ
    撮影:京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ
    撮影:京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ1
    京都府与謝郡 2013年9月9日
    幼魚時は体色の地色が黄色みがかることもある
  • イシダイ2
    京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ3
    京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ4
    京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ5
    京都府与謝郡 2013年9月9日
  • イシダイ6
    京都府与謝郡 2013年9月9日
基礎情報
学名Oplegnathus fasciatus
英名 / 漢字Parrotfish / 石鯛
大きさ全長30〜80cm
分布・時期北海道沿岸〜九州南岸までの日本広域に生息し、南日本に多いが琉球列島では希少
生息環境沿岸の岩礁域に生息し、冬場は沿岸を離れ沖の深い場所に移る
食物エビ、ウニ、カニ、フジツボやヤドカリなどの甲殻類、貝類
別名 / 地方名クチグロ(老成魚)、サンバソウ(幼魚)、シマダイ(幼魚/各地)、ナベダイ(愛知)、ハス(関西、東北)、ワサナベ(和歌山)

特徴・形態

全長30〜80cm。貝類を噛み砕く頑丈な嘴状の歯を持ち、背鰭と尻鰭の後方が高く伸びる。体側の7本の横縞は全長10cm程度ではっきりするようになる。幼魚の地色は黄色みがかることがあり、成長した雄は横縞がほぼ消失して全体が銀白色になる。雌は横縞は残るが不明瞭になる。
全長50cm以上の老成魚は雌雄ともに口の周りが黒く変色することから「クチグロ」と呼ばれる。

分布・生息環境

北海道沿岸〜九州南岸までの日本広域に生息し、南日本に多いが琉球列島では希少。
海外では朝鮮半島、済州島、中国江蘇省、香港、台湾、東中部太平洋、ハワイ諸島まで。
沿岸の岩礁域に生息し、幼魚時は流れ藻につき、10cmを超える頃には磯に移る。

生態

エビ、ウニ、カニ、フジツボやヤドカリなど、堅い殻を持つ底生生物も頑丈な歯で噛み砕いて食べる。水温17〜20℃を好み、13℃以下になると活動が鈍くなり、冬場は沿岸を離れ沖の深い場所に移る。

繁殖期は4〜7月で、3月までに産卵のための南下を行う。稚魚は流れ藻について北上し、動物プランクトンを食べて成長する。全長1cm頃に特有の横縞が形成され始め、全長3cm以上になると流れ藻を離れて磯付近に移る。全長10cm以上で嘴状の歯が形成され、15cm程度で貝類、甲殻類を食べるようになる。
幼魚は好奇心旺盛で、ダイバーの周りに寄って来てつついたりすることもある。
1年で15cm、2年で20cm、3年で30cmの成魚になり繁殖を開始する。6年で45cm程になると推定されるが、大型の個体は希。

自然下でのイシダイとの交雑種が知られ、イシガキイシダイと呼ばれる。

人との関わり

マダイよりも高級で磯釣りが人気。洗いや刺身、塩焼き、バター焼き、煮付けなど、どんな調理でも美味しく特に秋が美味。

高級魚として養殖され、産卵量は多いものの1歳以降の成長が極めて遅いため単独では扱われず、ブリ(ハマチ)などと一緒に養殖される。
近畿大学ではこの点を改善した成長の早い人工交雑種「キンダイ」を開発し、2015年から直営店で提供している。

関連の深い生き物

参考文献

この記事のフリー素材