生物図鑑

イシガキダイ

  • イシガキダイ
    撮影:三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ
    撮影:三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ
    撮影:三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ
    撮影:三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ
    撮影:三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ
    撮影:三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ1
    三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ2
    三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ3
    三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ4
    三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ5
    三重県熊野市 2022年9月3日
  • イシガキダイ6
    三重県熊野市 2022年9月3日
基礎情報
学名Oplegnathus punctatus
大きさ全長30〜90cm
分布・時期北海道沿岸〜九州南岸、琉球列島、小笠原諸島。南日本の太平洋沿岸に多い
生息環境岩礁、珊瑚礁
食物海中の底生生物や遊泳生物
別名 / 地方名クチジロ(老成魚)、ササラダイ(神奈川)、モンバス(和歌山)、モンワサナベ(和歌山)、ワサラビ(静岡)

特徴・形態

全長30〜90cm。石垣状の体側の斑紋は幼少期に目立ち、成長に従い不明瞭になる。老成した雄は斑紋が概ね消失し、吻が白く変色することから「クチジロ」と呼ばれるが、雌は斑紋が残る。

分布・生息環境

国内は北海道沿岸〜九州南岸、琉球列島、小笠原諸島。南日本の太平洋岸に多く、日本海側、瀬戸内海沿岸には少ない。
国外では朝鮮半島南岸、済州島、台湾、浙江省〜香港の中国沿岸、太平洋中西部の温帯〜熱帯。

生態

イシダイと近縁で、岩礁や珊瑚礁などほぼ同じ環境に生息するが、本種はより暖かい海を好み、分布も南方に多く見られる。稚魚は流れ藻について育つ。餌は主に底生生物や遊泳生物などで、イシダイよりも敏捷。
イシダイとの天然交雑種が知られ、イシガキイシダイと呼ばれる。

老成魚は食性に起因するシガテラ毒を持つことがあり、軽度、時には重度の食中毒の原因となる。

人との関わり

大物になり、引きの強さから磯釣りの対象として非常に人気。食味も美味で、刺身、塩焼き、煮付けと色々な調理で好まれる。

成長が早く高級養殖魚として扱われるが、近畿大学ではイシダイと人工交雑した「キンダイ」という名称で商標登録され、産卵量の多いイシダイと成長の早いイシガキダイの両方の特徴を備えた品種の開発と販売を行っている。

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参考文献

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