ゴジュウカラ
基礎情報 | |
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学名 | Sitta europaea |
大きさ | 全長14cm、翼開長24cm |
分布・時期 | 九州以北で留鳥、一年中 |
生息環境 | 低山から亜高山の落葉広葉樹林 |
食物 | 昆虫やクモ、木の実、花の蜜など |
特徴・形態
雌雄ほぼ同色。頭頂から背まで青灰色。眉斑は白く、目先から後頸まで太い過眼線があり、喉から胸まで白色。腹から下尾筒、脇は淡いオレンジ色。尾は短く、中央は背と同じ青灰色で、外側には白斑がある。嘴は上嘴と下嘴の先端は黒く、下嘴のの基部は鉛色。脚は暗い赤褐色で指は長い。
分布・観察時期・生息環境
ユーラシア大陸の亜寒帯、中国東部からインドシナ、インド北部に分布。日本では九州以北で留鳥。低山から亜高山の落葉広葉樹林に生息する。
生態
木の幹に対して直角にとまったり、頭部を下方に向けて幹を逆さに回り降りるなど、独自の運動習性を持つ。 主に木の幹や樹皮の隙間などにいる昆虫やクモなどを食べる。また植物の種子や果実も食べ、秋から冬にはこれらを樹皮の間に隠し、後で取り出して食べるという貯食行動を行うことでも知られる。 繁殖は3月下旬から6月下旬まで行われ、樹洞やキツツキの古巣に樹皮を集めて営巣する。1日に1つずつ、6〜7個の卵を産み、18日ほどで孵化する。 非繁殖期は単独、もしくはつがいで縄張りを持つが、シジュウカラやキツツキなどの仲間に混じって群れで餌を採ることがある。一年を通して高地で生活するものが多く、冬期でも低地ではあまり見られない。
参考文献
- 樋口広芳他 『日本動物大百科(4)鳥類Ⅱ』 平凡社 1997年
- 森岡弘之 編集 宇田川龍男 原著 『原色新鳥類検索図鑑』 北隆館 2003年 新版
- 真木広造 『名前がわかる野鳥大図鑑』 永岡書店 2012年
- 中川雄三 監修 『ひと目でわかる野鳥』 成美堂出版 2012年
- 真木広造他 『日本の野鳥650』 平凡社 2014年
- 叶内拓也他 『新版 日本の野鳥』 山と渓谷社 2014年