生物図鑑

ハシボソガラス

  • ハシボソガラス
    撮影:兵庫県西宮市 2013年2月23日
  • ハシボソガラス
    撮影:兵庫県伊丹市 2013年10月31日
  • ハシボソガラス
    撮影:兵庫県伊丹市 2013年10月31日
  • ハシボソガラス
    撮影:兵庫県伊丹市 2013年10月31日
  • ハシボソガラス
    撮影:兵庫県伊丹市 2013年10月31日
  • ハシボソガラス
    撮影:兵庫県宝塚市 2013年7月18日
  • ハシボソガラス1
    兵庫県西宮市 2013年2月23日
  • ハシボソガラス2
    兵庫県伊丹市 2013年10月31日
  • ハシボソガラス3
    兵庫県伊丹市 2013年10月31日
  • ハシボソガラス4
    兵庫県伊丹市 2013年10月31日
  • ハシボソガラス5
    兵庫県伊丹市 2013年10月31日
  • ハシボソガラス6
    兵庫県宝塚市 2013年7月18日
基礎情報
学名Corvus corone
大きさ全長50cm、翼開長99cm
分布・時期九州以北で留鳥。沖縄では稀な冬鳥
生息環境平地から山地の林、農耕地、草地、河原、海岸、市街地など
食物昆虫や 小動物、植物の種子や果実、動物の死骸、残飯等

特徴・形態

雌雄同色。全身が黒く、青紫色の光沢がある。近縁種でほぼ同じ環境に生息するハシブトガラスと比べ、体はやや小さい。額は出っ張らず、嘴は細くやや下方に湾曲し、基部から半分くらいまでは羽毛が生える。鳴き声は「ガァー、ガァー」などと、ハシブトガラスよりも濁った声で鳴く。

分布・観察時期・生息環境

ユーラシア大陸の温帯全域に分布し、日本では九州以北で留鳥。沖縄では稀な冬鳥。平地から山地の林、農耕地、草地、河原、海岸、市街地など広い環境に生息している。

生態

雑食で昆虫や 小動物、植物の種子や果実、動物の死骸をなど食べ、市街地では残飯も漁るが、ハシブトガラスよりもやや植物質に偏る。貯食行動を行う事も知られており、木の実などを草むらや木の枝の隙間、樹洞、建造物などあらゆる場所に隠しておき、必要なときに取り出して食べる。隠し場所を記憶するだけでなく、長期間保存の効く食物とそうでないものを選別する事ができる。また、クルミなどの堅果や貝などを高い場所から落としたり、車に轢かせて中身を取り出して食べるなど、空間的時間的な認知能力が発達している。
営巣場所は開けた高い場所を好み、樹上や電柱に枯れ枝、時には針金やビニールなどの人工物も利用し、椀状の巣を作る。卵は5〜6個産み、抱卵期間は20日前後。雛は30〜35日で巣立つ。非繁殖期は集団ねぐらを持ち、夕暮れ時には群れをなす。

参考文献

  • 樋口広芳他 『日本動物大百科(4)鳥類Ⅱ』 平凡社 1997年
  • 森岡弘之 編集 宇田川龍男 原著 『原色新鳥類検索図鑑』 北隆館 2003年 新版
  • 真木広造 『名前がわかる野鳥大図鑑』 永岡書店 2012年
  • 中川雄三 監修 『ひと目でわかる野鳥』 成美堂出版 2012年
  • 真木広造他 『日本の野鳥650』 平凡社 2014年
  • 叶内拓也他 『新版 日本の野鳥』 山と渓谷社 2014年

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