ハクセキレイ
基礎情報 | |
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学名 | Motacilla alba |
大きさ | 全長21cm、翼開長30cm |
分布・時期 | 北海道〜九州で留鳥。南西諸島では冬鳥 |
生息環境 | 平地〜山地の河川、農耕地、市街地、河川の河口付近、海岸 |
食物 | 主に水辺の昆虫、クモ、カタツムリなど |
特徴・形態
額から頬が白く、黒い過眼線がある。成鳥夏羽雄は頭頂から尾羽まで背面が黒く、前面では喉から胸まで黒いが腹は白い。冬羽では背面が灰色になる。雌は夏羽も冬羽も全体が雄よりも淡色。
分布・観察時期・生息環境
ユーラシア大陸全域、アフリカ北部、アラスカ西岸に分布。日本では北海道から本州の中部までで繁殖し、全国各地で冬鳥として渡来。
平地から山地の河川、農耕地、市街地、河川の河口付近、海岸などに生息。
以前は北海道のみで繁殖していたが、近年では繁殖地を西日本にまで広げている。
亜種は亜種ハクセキレイ M.a.lugens (上記)の他に6亜種が認められており、 その内の亜種ホオジロハクセキレイ M.a.leucopsis は 九州で少数が繁殖する。
生態
繁殖期以外の日中は単独で行動し、水辺で尾羽を上下に振りながら素早く動き回り、昆虫やクモなど捕らえる。 飛翔時に昆虫を空中で捕食する事もある。 食物の豊富な場所では集団となるほか、夕暮れ時には縄張りを離れて樹木の枝や、都市部では街路樹や橋の下、建造物の影などを集団ねぐらとする。 ハクセキレイは環境の変化に強く、都市にもよく適応しており、他のセキレイ類の生息域を奪う圧力となる事もある。
参考文献
- 樋口広芳他 『日本動物大百科(4)鳥類Ⅱ』 平凡社 1997年
- 森岡弘之 編集 宇田川龍男 原著 『原色新鳥類検索図鑑』 北隆館 2003年 新版
- 真木広造 『名前がわかる野鳥大図鑑』 永岡書店 2012年
- 中川雄三 監修 『ひと目でわかる野鳥』 成美堂出版 2012年
- 真木広造他 『日本の野鳥650」平凡社 2014年
- 叶内拓也他 『新版 日本の野鳥』 山と渓谷社 2014年