生物図鑑

ツグミ

  • ツグミ
    撮影:兵庫県西宮市 2013年2月25日
  • ツグミ
    撮影:兵庫県西宮市 2013年2月25日
  • ツグミ
    撮影:兵庫県西宮市 2013年2月25日
  • ツグミ
    撮影:兵庫県西宮市 2013年2月25日
  • ツグミ
    撮影:兵庫県西宮市 2013年1月19日
  • ツグミ
    撮影:兵庫県西宮市 2013年1月19日
  • ツグミ1
    兵庫県西宮市 2013年2月25日
  • ツグミ2
    兵庫県西宮市 2013年2月25日
  • ツグミ3
    兵庫県西宮市 2013年2月25日
  • ツグミ4
    兵庫県西宮市 2013年2月25日
  • ツグミ5
    兵庫県西宮市 2013年1月19日
  • ツグミ6
    兵庫県西宮市 2013年1月19日
基礎情報
学名Turdus eunomus
大きさ全長24cm、翼開長39cm
分布・時期日本全国で9〜5月
生息環境平地から山地の林、農耕地、草地、河原など
食物木の実や草の実、昆虫やミミズなど

特徴・形態

雌雄同色で頬、頭頂から後頸、背まで黒褐色。太い眉斑と腮から喉はクリーム色。胸から下部の側面は黒褐色だが羽縁が幅広く白色で、鱗模様のようになる。腹は中央部が白色。翼は栗色。嘴は暗褐色で基部が黄色。脚は暗褐色。これら各部の色彩には個体によって変異があることが多く、雌雄や年齢の見分けが困難。傾向として雄は雌よりも色彩のコントラストが強い。

分布・観察時期・生息環境

シベリア東部〜カムチャツカ半島で繁殖し、日本、中国南部などで越冬する。平地から山地の林、農耕地、草地、河原などで見られる。秋に群れで渡来しで山地で過ごすが、餌となる食物量の変化に伴って平地に分散していく。

生態

地上を跳ねるように歩き回り立ち止まって胸を張るという、特徴的な動作を繰り返す。食物は地上で草の実や昆虫の幼虫やミミズなども採食するほか、木の実も好んで食べる。
亜種は亜種ツグミT.n.eunomusと亜種ハチジョウツグミT.n.naumanniの2亜種に分けられる。ハチジョウツグミはツグミよりも淡色で黒みが少ない。頭頂から背、大雨覆いは灰褐色で、喉から胸、体側の羽縁は淡いレンガ色。ツグミは北緯60〜70°のシベリア北部からロシア極東で繁殖するのに対し、ハチジョウツグミはシベリアの北緯60〜65°で繁殖し、中国北東部で越冬し、日本で見られることは少ない。また、ハチジョウツグミの中でも色彩の濃いものから淡いものまであり、個体差が強い。

参考文献

  • 樋口広芳他 『日本動物大百科(4)鳥類Ⅱ』 平凡社 1997年
  • 森岡弘之 編集 宇田川龍男 原著 『原色新鳥類検索図鑑』 北隆館 2003年 新版
  • 真木広造 『名前がわかる野鳥大図鑑』 永岡書店 2012年
  • 中川雄三 監修 『ひと目でわかる野鳥』 成美堂出版 2012年
  • 真木広造他 『日本の野鳥650』 平凡社 2014年
  • 叶内拓也他 『新版 日本の野鳥』 山と渓谷社 2014年

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