生物図鑑

イソヒヨドリ

  • イソヒヨドリ
    撮影:三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ
    撮影:三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ
    撮影:三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ
    撮影:三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ
    撮影:
  • イソヒヨドリ
    撮影:三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ1
    三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ2
    三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ3
    三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ4
    三重県熊野市 2013年8月2日
  • イソヒヨドリ5
  • イソヒヨドリ6
    三重県熊野市 2013年8月2日
基礎情報
学名Monticola solitarius
大きさ全長23cm、翼開長38cm
分布・時期日本全国で一年中みられるが北海道では夏鳥
生息環境海岸の岩場や崖、港、河口付近。時に市街地や山間部でも
食物昆虫やカニ、フナムシ、トカゲなどの小動物、植物の種子や果実など

特徴・形態

雄は頭部から前面は胸、背面は尾まで青く、腹部から下尾筒までレンガ色。翼は青みがかった黒褐色で羽縁は青い。 嘴と脚は黒い。雌は全体が灰褐色、羽毛の先端が黄褐色で、喉から下尾筒まで鱗状の斑紋となる。

分布・観察時期・生息環境

ユーラシア大陸の温帯からアフリカ北部に分布。冬期はアフリカ東部からアジアの熱帯まで渡る。 国内では留鳥または漂鳥として全国の海岸の岩場や崖、防波堤、港、河口付近に生息。北海道のものは冬期に暖地に渡る。近年は市街地や河川周辺の山間部でも見られ、生息域を広げている。
亜種は本項の亜種イソヒヨドリ M.s.philipensis の他、亜種アオハライソヒヨドリ M.s.pandoo が南西諸島などで迷鳥として稀に渡来する。こちらは雄の全身が青く亜種イソヒヨドリよりも小さい。

生態

昆虫やカニ、フナムシ、トカゲなどの小動物、植物の種子や果実などを幅広く食べる。繁殖期以外は一羽で行動し、縄張りを持つ。よく通る 声をしており、非繁殖期でも高い木の上や家屋の屋根、電線など目立つ場所でさえずる姿が見られる。
海岸の崖の隙間に枯れ草を集め、椀状の巣を作り、4〜6個の卵を産む。市街地に生息するものは建物の屋根の下などを利用して営巣することもある。

参考文献

  • 樋口広芳他 『日本動物大百科(4)鳥類Ⅱ』 平凡社 1997年
  • 森岡弘之 編集 宇田川龍男 原著 『原色新鳥類検索図鑑』 北隆館 2003年 新版
  • 真木広造 『名前がわかる野鳥大図鑑』 永岡書店 2012年
  • 中川雄三 監修 『ひと目でわかる野鳥』 成美堂出版 2012年
  • 真木広造他 『日本の野鳥650』 平凡社 2014年
  • 叶内拓也他 『新版 日本の野鳥』 山と渓谷社 2014年

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