カメ目 testudines
カメ目は現生14科94属約360種で、最古の種は三畳紀後期(約2億2000万年前)に出現した。最大の特徴は背側・腹側・側面を覆う骨格と一体化した装甲で、多くの種で頭、四肢、尾をしまい込むことができる。現生種は上下顎に歯を持たず、角質化した嘴となっているが、基本的な体制は三畳紀の頃と大きく変化していない。カメ目は潜頸亜目(せんけいあもく)と曲頸亜目(きょくけいあもく)の二群に分けられ、前者は頸を垂直方向に折り畳んで背甲と腹甲の間にしまうことができるが、後者は頸を水平方向に曲げて潜める体勢を取る。ウミガメやカミツキガメは潜頸亜目に含まれるが、首を潜めることはできない。
カメ目は頭骨に側頭窓を持たないため、長らく無弓類とされてきたが、現在では二時的に側頭窓を失ったもので、元々は双弓類と同じ系統であったと考えられている。
分類
- 生物図鑑
- 動物界 animalia
- 脊索動物門 chordata
- 爬虫綱 reptilia
- カメ目 testudines
カメ目に含まれる掲載中の分類群
カメ目に含まれる種
現在3種掲載
参考文献
- 岩槻邦夫・馬渡俊介 監修 『脊椎動物の多様性と系統』 裳華房 2006年9月25日
- 松橋利光 富田京一 『山渓ハンディ図鑑10 増補改定 日本のカメ・トカゲ・ヘビ』 山と渓谷社 2019年10月1日
- 日本爬虫両生類学会 編 『新 日本両生爬虫類図鑑』 サンライズ出版 2022年1月20日 電子版第2版
- Catalogue of Life